


香典返しは、1/3~1/2を目安にすることが多いようです。タイミングは、仏式であれば四十九日のあとに、忌明けのあいさつ状と一緒に贈ります。神式でも忌明けの五十日祭、「忌」の感覚のないキリスト教では、一ヶ月後の命日を目安にあいさつ状を添えて贈ることが多いようです。

- 宗教を問わず使えるのが「志」。 神式では「偲び草」を使うことも。
あとまで残るものは避け、使いきってしまう生活必需品がよいとされています。凝ったものではなく、ごくあたりまえのものを贈るのがポイントです。香典の金額に合わせて、2~3タイプ考えておくとよいでしょう。
忌明けのあいさつ状は、「忌明けの法要を済ませた報告」と、「香典のお礼の品を送った案内」が主な内容になります。




法要は、「追善供養」ともいい、身内や親しかった知人などが集まって故人の霊を慰め、冥福を祈る行事です。1年目までは初七日、三十五日、四十九日、翌年の命日からは一周忌、三回忌、七回忌・・・と供養を続けます。
- 【1年未満の主な法要】
- ●初七日
- 亡くなった日から数えて7日目に行う供養。最近は、葬儀当日、火葬のあと行うことが多いようです。
- ●三十五日
- 地方によってはこの日を忌明けとするところもあります。
- ●四十九日
- 一般的な忌明けで、この日に納骨することが多く見られます。位牌や仏壇の用意もこの日が目安。
四十九日が過ぎたら香典返しを贈ります。
- 【主な念忌法要】
- ●一周忌
- 喪明けとなる忌日に行う法要で、故人にゆかりの人たちを招いて盛大に行います。
- ●三回忌
- 2年目に行う法要。特に親しかった人に集まってもらい故人を偲びます。一周忌よりやや質素に。
- ●七回忌・十三回忌・十七回忌・二十三回忌・二十七回忌・三十三回忌・五十回忌
- 七回忌以降は身内だけが行うのが一般的。
法要をしまいにする「弔い上げ」は三十回忌が目安で、少ない喪家で十三回忌、多い喪家で五十回忌まで営まれることもあります。
参列者に持って帰っていただく「引き出物」は、1世帯に1個用意します。このときに引き出物は「先祖からの心づくし」という意味があり、あまり華美にならない品物を贈るのが決まりです。日持ちがして、かさばらず、軽いものがふさわしいでしょう。
親しい人が亡くなったら、お盆やお彼岸に供養をして、手厚く供養をします。
お盆は7月か8月の13日~16日(15日までの地方も)の期間をいい、先祖の霊が帰ってくる日とされ、その霊を供養する期間とされています。家族が亡くなって初めて迎えるお盆を「新盆」(初盆)といい、特に丁重に供養するのがしきたりです。親戚などは家紋をいれたちょうちんを贈る慣わしがあります。 しかし、最近では、ちょうちんを使うことがなかったり、使う場合も家族に揃えてもらったほうがいいなどの理由から、1~2万円程度の現金を贈ることが多くなっています。
「彼岸会」ともいうお彼岸は、3月の春分と9月の秋分の日をはさんで、前後3日間ずつの一週間をいいます。 仏教では宗派の教えを守り、修行に励む期間とされていますが、一般的には墓参りをして先祖の霊を慰める一週間として認知されています。 お彼岸には、お盆のように決まったしきたりはありません。初めて迎える「初彼岸」を盛大に行うことがありますが、ふつうは家族を中心に、墓や仏壇に季節の花やだんご、おはぎを供えて先祖の霊を供養する程度にとどめます。
食事と引き出物でお礼を。
初盆には故人ゆかりの人を招いて、盛大な法要を行います。僧侶にお経を読んでいただいたあと、精進料理でお客様をもてなします。これが、「ちょうちん代」などをいただいた相手へのお返しになります。持ち帰っていただく「引き出物」を用意すると丁寧です。 親戚や近所の人から供養をいただいたときや、焼香にわざわざ来ていただいた相手にも同様の引き物を渡すようにしましょう。引き物の品は、食べてしまうものや、使い切ってしまう日常品がふさわしいでしょう。
- 1.菩提寺に依頼する
- 法要を営むときは、できれば施主が菩提寺に出向いてお願いします。
法要は前々からわかっていることなので、できるだけ早めに、遅くても一ヶ月前には連絡を入れます。
そのとき、日時や参列者の人数のほか、だれの何回忌の法要かをはっきり伝えておきます。- 2.日時を決める
- 日取りは故人が亡くなった命日であるに越したことはありませんが、命日が平日の場合は、前の日曜日などに繰りあえて行います、法要は命日でなければ、その前に行うのが決まりです。
- 3.場所を決める
- 法要の式場は「菩提寺」「自宅」「ホテルや会館」などがあります。同じ場所で「お斎(会食)」ができれば便利ですが、菩提寺や自宅の場合、スペースの都合でできないこともあります。その場合は近くの料理屋などを予約します。
- 4.案内状を発送する
- 法要の日時と場所が決まったら、一ヶ月前までには封筒で案内状を出し出欠の返事をいただきます。
引用 :「贈答とお金のルール」法研